昔の話:レストランにおける政府要人の警護(シンガポールと日本の違い)

今回は最近暇なこともありブログに向き合う時間が取れています。(いいことではないような気もするが(笑))最近では日本でも首相が遊説先で襲われる事件が起きるようになってしまいました。日本もなかなかに難しい国になってしまったなぁと悲しく思います。原因の探究は趣旨からは離れますので、割愛しますが、私も首相クラスの要人を日本とシンガポールのレストランで迎えた経験があります。ただ、銀座のロオジエの時は下っ端でしたので何もよくわかりませんが、警官たちは各部屋の出入り口に立っていただけのようでした。今から、もう6年近く前のことですが、シンガポールの歴史的建物のレストランでシェフをやっていた時のことですが、シンガポール政府よりブルネイ国とシンガポールの友好記念ランチ会をレストランで行っていただいた時の話です。どうやら政府関係者が下見して候補に挙げられたらしいのですが、周りを樹木に囲まれ建物自体もかなり古く警備の面ではあまりよくないレストランでした。普通はホテルや大きな施設内のレストランなどでやるのですが、なぜだかうちのレストランでやっていただくことになり、ランチ会なので前菜、スープ、メイン(ちなみに牛頬肉赤ワイン煮はシンガポール首相が食されました。ブルネイ国王は魚料理)、デザートのシンプルなものでしたが、普通ならシンガポール首相とブルネイ国王を迎え緊張する局面でしたが私自身はその重大さがいまいち理解できていなく、あまりの身辺チェックが多いので辟易としていました。まず、当日の三日前くらいに警察が10人くらい調査に来て、屋根裏、排気ダクトの中、床下などくまなく視察し、扉という扉は全てあけさせられて確認されました。当日は朝出勤すると既に警察官が入口、レストランまでの階段、各出入口に警官が立っており、キッチンに入る前には必ず身体検査をされます。(ちょっと、別の場所に物を取りに行って戻ってきた時もです。)とにかくすごい警備で準備に影響が出そうでヤキモキしていたのを記憶しています。どちらが良いかはわかりませんが、性善説に基づいている日本と合理的に警備を行う外国との違いが見れた気がします。

日本が基本的に平和である証拠でもありますが、個人的には日本ももう少し合理的に全てを行うように変革していく時期のような気がします。

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